料理の先生である母を見てきた筆者は、ひと通りの手料理は美味しく作ることができる腕を持っている。にもかかわらず、1年365日一度もその腕を振るうことはせず、毎日毎日外食をしている。なぜなのか?面倒臭いから?セレブだから?頭がおかしいから?周りのほとんどの人がそんな思いを持って彼女を見ているはず。・・・・・本書を読み進めていくと、その真実が"まるでアドベンチャーゲームのように"徐々に明らかになっていきます。20年続く人気グルメブログ「メシクエLV34」( https://blog.excite.co.jp/meshi-quest/ )の筆者が語る"ゲームの如く食事をプレイする"お話です。食とのエンカウント(出会い)から、食を通して上がっていくレベル、増えていく仲間、出会いと別れ、そんな食を通した冒険の旅をお楽しみいただけます。なお、本書の最終章には対談の模様を収録しています。2020年春先からの新型コロナウイルス感染症の影響を受けてなお、料理の力で社会貢献することに熱意を持って取り組まれている、ミシュラン1つ星フレンチレストランのオーナーシェフと筆者が「誠実な想い」を語り合っています。これまで食に癒され、食に助けられてきた筆者が"食べる"ということを通して見たこと、感じたことをまとめた珠玉の1冊になります。どうぞごゆっくりお召し上がりください。◆◆◆ 帯コメント ◆◆◆「勇者も、食も、世界を救う!!」(ゲームデザイナー 『ドラゴンクエスト』シリーズの生みの親・堀井雄二)◆◆◆ 目次 ◆◆◆・オープニング《まえがき》・【ステージ1】~生い立ち・編~母は料理の先生、祖母は駄菓子屋、おままごとと冒険が大好きだった女の子 ・【ステージ2】~社会人・編~航空会社の内定を蹴りエニックスに就職、本当の〝冒険〟がここからスタート ・【ステージ3】~『メシクエLV34』誕生・編~LV34はボス戦に行けるか行けないかくらいの微妙なレベル!?・【ステージ4】~私と〝食〟の関係性・編~冒険の心得、お店選びの基準から飲食時のこだわりまで ・【ステージ5】~食は世界を変える・編~料理の力でさらなる社会貢献を! 次の世代に何を伝えられるのか?《〝sincere (シンシア) 〟オーナー石井シェフ・インタビュー》・エンディング《あとがき》※青木俊直(漫画家・イラストレーター)、倉島一幸(ゲームグラフィックデザイナー)、生江亜由美(キャラクターコンセプトアーティスト)、森川幸人(ゲームAI設計者・グラフィッククリエイター)、ヨコオタロウ(ゲーム製作者)、横尾有希子(イラストレーター)<50音順>による豪華挿画も収録。◆◆◆ 著者プロフィール ◆◆◆<成沢理恵(なるさわ・りえ)>東京生まれ。ゲームプロデューサー。国際基督教大学(ICU)卒業後、1998年に株式会社エニックス(現在のスクウェア・エニックス)に入社。同社にて15年間、コンシューマー、PC、モバイルのゲームプロデューサーを務める。2013年、株式会社NubeeTokyoのプロデュース、法務、国内海外渉外、プロモーション部門の事業部長を経て、2016年3月に、ちゅらっぷす株式会社の取締役に就任。また同年9月に、株式会社ArAtA取締役、2017年3月に株式会社モバイルファクトリー社外取締役、2017年8月にモリカトロン株式会社取締役、2018年10月にモノビット・モリカトロンホールディングス株式会社(現・monoAI technology株式会社)取締役、2018年12月にRingZero株式会社取締役に就任し、現在は全国数社のゲーム会社にて役員・顧問を務める。プロデュース代表作品は、『エンドネシア』(プレイステーション2)、『コスモぐらし ~オンライン的野菜生活~』(Windows)、『ドラゴンクエスト不思議のダンジョンMOBILE』シリーズ(モバイル)『ファイナルファンタジー IV』、『V』、『VI』(スマートフォン)、『元祖! おそ松さんのへそくりウォーズ ~ニートの攻防~』(スマートフォン)など。